「LOPER(ローパー)」が形になり、オンラインでのキット販売と共に試験的にワークショップを開始しました。
2019年2月には「東急ハンズ新宿店」を皮切りに、「FabCafe Tokyo」など、今後様々な場所でワークショップを開催する予定です。
今回は「靴作り」をしたことがないスタッフが古着を解体し「生地」として使用しオリジナルのシューズを作りました。
10年ほど前に購入。80から90年代のレザージャケットは、「積極的に着たい!」と思えることが少なくなりました。
しかしながらまだまだ着れないこともないし、思い入れもあり処分に迷いながら保管されていたジャケットを「靴の生地」として生まれ変わらせようと思いたちました。
フリーパターンを紙に印刷、カットして、生地にパターンを書く工程
今回使用したLOPER(ローパー)はDerby(ダービー)というデザインです。(フリーダウンロードできます。)ダウンロードしたパターンをカットして穴を開けて繋げて片足で4パーツ(全8パーツ)作ります。
そのまま別の生地を使ってもオリジナルの靴が出来上がりますが、せっかく「古着」のレザージャケットを使用するのでジャケットのディテールを使用してパターンをカットすることにしました。
カットと穴あき工程
パターンをカットして
打ち抜きポンチや穴あけパンチプライヤーなど使用して糸を通す場所に穴を開けて行きます。
カットしたパーツ
アシメントリーなデザインにしたので左右のパーツを間違える心配が減りました。
ファースナー部分やタックがある場所、肩のエポーレット部分を使用しデザインの一部として利用しました。
仮止めと縫製
テープで形を整えながら仮止めして行きます。
かかと部分の縫製から始まり、二本の針で交互に縫ってサドルステッチという方法を使います。
レザークラフトの経験もないですが、とても簡単な縫製方法だと思いました。
完成!
靴紐をつけてあっという間に完成しました。約4時間程度でしょうか。
生地を変えるだけでオリジナルのアッパーが作れるのがローパーの魅力ですが。古着のレザーを使うことでさらにオリジナリティが高まったような気がします。
古着のレザーを使い靴づくりをする上での改善点
古着を解体して→生地として使うという行為はとても楽しく、以前着ていた服が徐々に姿を変え、新しい価値が生まれていく工程がとても愛おしく思えました。
かなり使用されたレザージャケットだったのでとても柔らかく、履きやすいがフィット感に欠けていたので、本来はもう少ししっかりとしたレザーを使う方が靴作りには適しているかもしれません。。
また、積極的にジャケットのディテールを使用したため、縫い代など重なっている部分は「厚くなりすぎてごわついてしまった]
ということと、切り替え部分の「本縫いミシンががほつれてしまった」ところもあったので、注意が必要だと思いました。
また、普通の生地ではなく古着の生地が切り替割っている部分を使うことで、靴としての「面白さ」は出ましたがパターンが崩れてしまってしっかり形にならない部分もありましたのでここも改善点としてあげておきます。
何はともあれとても楽しい靴づくりとリメイク体験でした。