私たちは一応モノを作って、販売している会社なのですが、実際それはどういうことなのか。。。ということをよく考えます。
こんなにいいものなんです!
買ってください!
こんだけクールなんです!
と説明されればされるほど、うーん、欲しくないかも!と思ってしまうので、難しいなーと思います。
そんな話をしながら、よし、試しにやってみよう!と販売の練習をしてみました。
日常生活で特に必要もないガスマスクですが、どう考えても信用ならないカタコトの日本語を話すうさぎさんがおしゃれで、使いやすくて、カッコイイ!と勧めてくれていますが、なにやらとても楽しくて少し欲しくなりました。
人間の心って、不思議ですね。
お店というブランド
こんな私たちですが、長い間私たちの作った商品を、心を込めて大切に販売してくださる販売店様が日本各地、世界各地に存在しています。
残念ながら、すべてのお店にお邪魔したことはないのが事実ですが、お店にお邪魔するたびに、自分の背筋が伸びるほど、信念を持ってお客様を大切にしながら長い間信頼関係を築いてお店を経営しているバイヤーさんたちの笑顔がそこにあります。
ブランドという言葉を一言で表すことは難しいですが、そこにある信念と、お客様と積み重ねている信頼関係を目の当たりにすると、お店も間違いなくブランドなのだと思います。
インターネットでのコミュニケーションが発展して、どこにいても、どこからでもネットで気軽にものが買える世の中になりました。
けれど、いいものが欲しいという大前提はありながらも、信頼を基にした、この人から買いたい。という温かい想いと信頼関係のあるお店がなくなることはないと感じます。
むしろ、これからもっと必要になってくるのではないでしょうか。
大切にしたいことは、心から楽しむ心と、人を大切にする心
新規の営業はしていないので、大抵は、商品を扱いたいといってくださるバイヤーさんのお声がけからお取り引きが始まります。
私たちが最初から決めていることは、お店のテイスト、ジャンルをコントロールしない。いろんなスタイル、ジャンルの人たちが、自由に楽しんでくれる世界の方が、豊かだと思うからです。
25歳の時に起業をした当初から、五十嵐さんの口癖は、信頼は得るは一生、失うは一瞬。
うーん、真面目です。
企業も、社会も、人が作っている。
だからどんなに一見ブランドと合わないと思えるようなお店だとしても、その個人が心から信頼できると思った直感が判断基準。
大企業だとしても、取扱ブランドが高級なものだとしても、その’人’に魅力がなければ、仕事は続かない。
仕事は、信頼の積み重ねだから。といつも真剣な顔で言っています。
そんな感じなので、無理な営業活動もしないし、バイヤーさんが嫌な感じだったりすると、すぐに取引を断ったりしています。
たまに、そんなんで、大丈夫??と心配になることも多いですが、そんな頑固で不器用な性格の五十嵐を許してくださり、私たちの商品を販売してくださるお店さんの人たちは結果的に、とても優しくて魅力的な人が多いように感じます。
私たちにとってモノを販売する上で大切にしたいことは、心から楽しむと、人を大切にする心。
とてもシンプルなのかもしれません。
Manami Saito