目標:キッズサイズの「Loper(ローパー)」を作って、全ての子供達が自分で靴を作ることが出来る仕組みつくる。

自分で作ったものを身につけることで、身の回りにある様々なものに対する思慮を深め、物を大切にする気持ちを育てること。

そんな風に未来のビジョンと掲げることで、自然と夢が叶ったら良いなとおもっていたのです。


思ったよりも早く、環境や社会に物作りがどのような影響を与えるのかという内容を授業をすることと、実際に12歳以上の子供達が靴を作る授業をしてほしいという依頼がありました。

しかしながら、LOPERはまだまだ始まったばかりのプロジェクト。

なかなか子供用の新しいソール開発する費用を捻出する資金を作ることは容易ではありません。

そこで、Loperの将来のビジョンに共感し、うちの学校、ワークショップスペース、またはご自宅で、自分の子供と一緒に靴を作りたい。

そんな人たちを募集し、一緒に夢を叶えられたらな、と考えています。

作ることで、消費することでより豊かさをもたらすもの。

そんな理想を叶える解決策として生まれたのが、Loperです。

靴作りはたのしい。

Loperは、木型と、接着剤を使用せず靴を作れる仕組みです。
個人差はありますが、3-5時間で、1足を完成させることができます。

全ての人の足は違う。

大量生産の靴作りの現場では、靴は平均的な足の木型をもとに、作られるため、実は自分の足にぴったりの靴を探すことは困難です。
LOPERは、靴のアッパーを作る段階で、自分の足に合わせて簡単にパターンの調節ができるため、より個人の足にあった靴を作ることが可能になります。

仕組みを知れば、リペアもできる。

自分で作った靴であれば、ソールがすり減ったとき、デザインをカスタマイズしたいときも、自分でできるようになります。

作り手の顔が見えるものづくり。

世界中、どの街にも一つ、靴の修理屋さんがあります。
LOPERがあれば、どの街にも一つ、自分の靴を作ってくれる、修理をしてくれる靴屋さんが生まれる世界の実現も可能です。
その地域の素材を使って、その地の人が作る。そんな世界の方が、世界中どこにいっても、同じ商品が並ぶ世界より楽しいはず。

Loperが生まれた背景

毎年、世界で2,200万足以上の靴が生産されています。

現在、世界で作られている靴の87%はアジアで作られており、中国が主な生産国です。

健康と安全対策の欠如

靴作りは、かなりの量の手作業を伴う仕事で、有害な接着剤を大量に使用して作られています。このため、多くの先進国の履物ブランドは、賃金が低い国に製造の全部または一部を外注しています。

低賃金、違法な時間外労働

多くの靴製造国、特にアジアにおける最大の問題の一つは、低賃金です。

たとえ労働者が法定最低賃金を支払われたとしても、それでも彼らが生活するのに十分ではないかもしれません。

中国の最低賃金はまともな生活のために必要とされるもののほんの半分に過ぎず、バングラデシュではわずか5分の1です。
生活賃金(http://www.cleanclothes.org/livingwage)は、アジアの靴生産国では実現されていないことが多い人権です。

生産過剰

大量生産靴は、世界中で一番賃金の安い場所で作られ、世界中に輸出されます。
そして大抵の場合、消費量よりも、生産量が上回り、大量の廃棄物を生み出し続けています。